私自身が最近まで鬱を患っていました。今はなんとか回復して週に2回のバイトができるぐらいまで回復しましたが本当に辛かったですし
また元に戻ってしまうのは怖いなと今でも思っています。
鬱になってしまったきっかけは、職場の上司のパワハラでした。社員として小さなリフォーム会社に就職しました。
とっても小さい会社で社長に奥さん、そして問題となった40代の女性、そして私の一人にもう一人という人数で仕事をしていました。
そこで電話の受け答えから、お茶の入れ方まで文句をネチネチとその40代の女性に毎日のように言われ続けました。
2人でいる時だけ怒鳴るようにして怒られたりもしました。「違うんだよ!アホなの?バカなの?」「頭おかしいんじゃないの?」などの人格否定もされました。
しかも、二人だけの時にやってくるのが本当に怖かったです。本当に本当に毎日行くのが怖かったのですが、職歴に傷をつけたくなかったですし
社員で入れたのでがんばりました。しかし、だんだんと朝に起きると体が鉛のように重くなったり、朝食事をとると嘔吐障害が出てしまったり
お腹を何回も何回も下してしまったりと、体にストレス症状が出てきてしまいました。
不安になってクリニックへ
お医者さんに行ったらストレス性の症状ですと言われました。やっぱり・・と思いましたがなんとか行っていたのですが
終電の帰りの電車で急に涙が出てきてしまったり、ホームのところで「ここで電車にひかれれば明日は仕事に行かなくてすむ、。」と思ってしまいました。
でも、正直言って自分では限界がきているという事が、わからないんです。辛いんですけど、その道一本しかないような感覚になってくるんです。
正しい判断ができなくなってしまうんですね。それから一週間ぐらいそのようなギリギリの状態で過ごしていたら両親が様子がおかしいと言うことで
なかば強引でしたが、心療内科に連れていってくれました。そこで「鬱」と診断されました。まずは仕事をやめることが大事と言われました。
恥ずかしい話なのですが、その日に母が職場に電話をしてくれて辞めることになりました。
その月の分の給料は支払われることはなかったですが、ギリギリの状態だったので、お金のことなんか言ってられませんでした。
その時私はホッとしたような、すべてを失ったような感覚になりました。今までがんばってきたのは何だったんだろう、、とも思いました。
その時はもう、何もかも「いらない」という感覚になっていました。いろんな夢があったのですが、その夢がすべて私にとって重荷になっていました。
キラキラしていた夢がすべて暗く重い重いものになっていたのです。未来に希望なんてなくなっていましたし、空はやけに明るくすべてが鬱陶しい感覚になりました。
何もいらないし、何するのもめんどくさいし、辛いだけという状態になっていました。体が重たくて本当に苦しかったです。
家族との関係と母のやさしさ
それからは一年間ぐらいはずっと引きこもり状態にありました。父親が外にでると言ってきましたが、それが私にはできませんでした。
はじめのうちはお風呂に入るのもとっても辛かったですし、週に一回入るだけでも私にとっては大仕事でした。
だから、外にでるなんて絶対にできないような状態でした。スマホも電源は切っていましたし、ネットもしませんでした。
カーテンを開けるのも明るすぎるかんじがして、辛かったので閉めっぱなしにしていました。
睡眠障害もでてきてしまい、眠れない状態が続きました。そして、朝もすっごく辛かったです。
夜は比較的目がぱっちり冴えて、次の日は「お風呂入ろう。歯をしっかり磨こう」などと思うこともあるのですが、眠れないですし、やっと眠れて
お昼ごろ目が覚めると、本当に地獄のなかにいるような感覚になるんです。女性の上司に怒られた声がひどく頭の中に何回も繰り返されて
やめたはずなのに、職場にいるような感覚になるんです。まだ地獄から抜け出せていない!という感覚になりました。
冷や汗がでて落ち着かなくなって布団にもぐって叫んだこともありました。。生き地獄状態だったとおもいます。
それからは先生から睡眠安定剤などをもらったり、頭から幸福物質のセロトニンを出してくれるような薬を出してもらったりして
なんとか自殺はしないで、日常をやり過ごしていました。
そんな時も母親だけはとても優しく接してくれました。食欲もなかったのですが、私が鬱になる前に好きだったケーキ屋さんのケーキを買ってきてくれたり
「無理しなくていいよ」という言葉を毎日のように声をかけてくれました。今思えば母親の優しい接し方が鬱から脱出できた事だとおもっています。
半年間ぐらいはそんなかんじで辛かったのですが、それからは母のやさしさもあって、徐々に家の中では普通の生活ができるようになりました。
今は週に2回の一日4時間の掃除のバイトができるまでに回復はしましたが、まだ安定剤は飲んでいますし、辛かったことも思い出します。
鬱から完璧に脱出した感覚はないですが、引きこもりからは脱出することができました。やっぱり、周りの人が焦らずにゆっくりと見守ってくれた
ことが回復のかなめになるかと思います。