うつ病克服体験記

仕事が厳しく次第にうつ病になった話

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小さい頃からムードメーカーとして周りから認識されるほど明るくポジティブで、いつも話題の中心にいるような存在だった友人と大学卒業後に同じ会社に就職をしました。
友人とは、小学校で同級生となりその後は進路が別々になりましたが、同じ大学に入学する縁もあり一緒に行動することが多い親友でした。
小学校の時からムードメーカーだった友人は、大学に入ってもサークルで部長を務めるなど常に昔と変わらずムードーメーカーぷりに磨きがかかった様子でした。

仕事の悩みから友人がうつ病に

雨

そんな私と友人が入社した会社は、証券会社でした。
二人とも経済や金融に関する興味が強く、銀行や信用金庫や証券会社を受けましたが証券会社に入社することとなりました。

仕事内容が厳しいと耳にしていた証券会社でしたが入社して1年間は苦しいと感じることもありましたが辞めたいと思うほどの出来事はなく順風満帆に業務をこなし仕事を覚えていました。友人も私同様先輩に気に入られ、支店でもムードメーカーという特徴を生かし部署を明るく、そして飲み会や送別会などでも幹事を率先して務めるなど目立った活躍ぶりをしていました。

そんな友人に異変が起こったのは2年目の時でした。仕事でお客様とトラブルになってしまうことがありました。
リーマンショックという誰もが予想できない金融トラブルから信頼関係を深めていた顧客の財産に大きな代償を支払うこととなってしまい、お客様から叱責され会社もこれまでに経験したことがない世間的な逆風が投資に対して巻き起こり緊急事態となっていました。

上司も友人のトラブルに手を貸したいのは山々でしたが、他の部署員にも同じようなトラブルが山積しており対応に追われる始末で、誰も友人の対応をすることができず真面目な友人の性格が災いしてしまいどんどん自分を責めていく結果となってしまいました。

やがて、1週間ほどして仕事場にぱたっと姿を見せなくなりました。
心配になった私は仕事が終わった後、友人の自宅を訪問しましたが部屋に灯りはなく気配も感じない様子。携帯に連絡をしても留守電になる繰り返しでした。今、どこで何をしているのか?と不安が込み上げてきましたが、何も手がかりがないまま時間だけが過ぎて行きました。

そんな友人からふと連絡がありました。
そこには、落ち込みネガティブな発言を記した内容がずらずらと列挙されていました。一人にしては、もっと落ち込んでしまうと考えた私はなんとか友人と会う約束を取り付け、二人っきりで話をすることにしました。

友人と久しぶりに会った時には、これと言った異変はなく服装もこれまでと同じで、身だしなみもしっかりと行き届いている様子でした。しかし、表情はやはり魂が抜けているような覇気のない暗い雰囲気を漂わせており悲壮感でいっぱいでした。

とにかく相談できる相手がおらず人で考え込みすぎている様子がひしひしと伝わってきた私は、いきなり本題の話題をするのを避け最近はしっかりとご飯を食べているのか?体調は悪くないか?と話しやすい話題に気をそらせて友人の様子を伺っていました。

相談相手の大切さ

夕焼け

やがて友人の方から自ら今回仕事で抱えたトラブルの話をするようになりました。とにかく聞き役に接することをこの日は決め、何があったのか?を詳しく聞くことにしました。話の中身から出てくる言葉は「自分が勧めなければ回避できた」「自分が関わらなければ迷惑をかけなかった」とお客様に対する謝罪の気持ちで気持ちがコントロールできなくなっている様子でした。

精神的にいっぱいいっぱいでうつ病に近いと判断した私は後日一緒に体調を見てもらうということも含めて、病院に連れ添うことにしました。そこでの診断はやはりうつ病でした。お医者様のカウンセリングを基本とした治療を行い友人と二人三脚の治療が始まりました。

その間、仕事をお休みしていた友人でしたが今は再び以前のような元気でムードメーカーな彼に戻って会社やお客様に貢献してもらえる社員であり私のよくライバルとして復活してほしいと切に願っていました。

そんな友人でしたが、やはり心の病であるうつ病はそう簡単に治るものではないという現実にぶつかりました。
早く元気な姿になってほしいと周りが思えば思うほど、その思いはうつ病である本人に伝播してしまい、言葉に出していなくてもプレッシャーになって襲われているということでした。何かをしてあげたいけど周囲の人は何もできないという様子が辛いことや、うまく治療が進まない現実にいらだち、やがてストレスを感じるようになっている私に気づくなど、うつ病は健康な心の人も蝕むというところが怖いとそばにいてギリギリのところで気づいた私は、うつ病の怖さを思い知らされました。

うつ病になった本人も悩みですが、周囲でサポートする人も悩みがあるということを知りました。
今では、治療と通院を繰り返し無事に職場復帰することができるようにまでなりました。
今もなお通院はお行なっている友人ですが、些細なことで落ち込んだり自分を責めることがないようにマインドコントロールを習得し心を穏やかにする術を身につけ周囲を安心させてくれています。

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