うつ病克服体験記

うつ病で学校生活と日常生活、二つの間で困っていること

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八ヶ月前にうつ病の兆候が見え始め、半年前に心療内科を受診しうつ病と診断された学生です。

原因は新しい環境と人間関係にあったと思います。具体的には、大学を卒業してからすぐ地方の専門学校に入学し、初めての一人暮らしの忙しさとバイト先の店長との確執がうつ病の引き金になったと感じています。

受診する前の本当に辛い時期は、毎晩寝ようと横になった途端に涙が出て仕方がなく、登校しただけでも1日の終わりのように疲れてしまい、好きだった音楽も聴いているとストレスが溜まって行くように感じ聴かなくなり、文章も読むことが困難になっていきました。また、生活に必要な料理をすることやお風呂に入ることが辛くなり、食べる動作そのものが面倒で栄養ドリンクのみで食事を済ませていた時期もあります。

通院を始めてから、投薬と医師という他人とよく話すようになってからはそれらの症状は改善していると実感はしていますが、まだまだ元のようになるまでには時間がかかると感じています。

 

うつ病になって、学校生活で困ること

学校生活

 

今では学校のことは、少しずつですが1日1日を楽しめるようになっています。新年度になりクラス替えと授業内容の変化もあったこともその要因だと思いますが「病院へ行っている」という安心感も大きいと思っています。ですから、その反面治療が終わってしまったらどうしようという不安にかられることもあります。学校の先生にも話しましたが、具体的なフォローは特にありませんでした。そっとしておいてくれればそれでいいのですが、このまま一人にされるのも不安が残ります。もし、また学校に行くのがものすごく辛くなった時にきちんと理解してくれる人が学校にいるのかという不安もあります。また、授業中に何も考えられなくなってぼんやりしていないと気を保てない時も度々やって来ます。ほんの1分足らずの時間ですが、その時の私は異様でよく先生や同輩に指摘されてしまいます。

学校の生活で一番大変なのが「学校行事」です。普段の授業リズムから違う行動をすることや、人がたくさん集まる時、新しい人と会う機会や、普段話さない先輩や先生と会話をした時はその時間は笑顔で過ごすことができるのですが終わった後は動けないくらいに疲れます。またびっくりした子供のようにわんわんと泣いていることもあります。もちろん、人のいないところで泣けるようにコントロールはできていますが、自分でもよくわからないうちに衝動がこみ上げて来ているので困っています。

 

日常生活の食べる・読むこともつらくなる・・・

食べること

 

学校生活以外にも困っていることがあります。疲れたらすぐに寝てしまうことがあり、まだ日が昇っていてもお腹が空いていても横にならなければならないことが週に一回程度あります。もう一つは文章を読むことがとても遅くなっていることです。先に書いた「授業中にぼんやりしてしまう」という時が文章を読んでいる時にも起こります。

本はもちろん、ちょっとした説明文やメールの文まで時間をかけて数回読み直したり、時には書き出したりしなと理解できないこともあります。うつ病になる前はそんなこともなく、小説を読むことも好きだったのですがここ数ヶ月は本を読むこともやめてしまっています。読みたいという気持ちはあるのですが、読んでいると自分にのしかかるストレスはとても大きいものでした。

そして一番の悩みは「食べることがつらい」ということです。食べられないという状況は脱しましたが、もともと料理は得意ではありませんでしたが、うつ病になり始めてから食べることに興味が向かなくなり「何が食べたいか」を考えるだけでも辛いと感じています。打開策として朝は卵かけご飯と即席の味噌汁、夜はカレーかシチューかのローテーションと完全に決めてしまうことで考えるストレスを減らしています。栄養が偏っているとも思いますが食べ物のことだけでも考えるだけでイライラするならしないほうが健康だと割り切ることにしています。そうしかできない自分にもがっかりしていないことはないのですが。

 

私も少しずつうつ病を克服していこうと考えています。

 

また、うつ病の大きな原因となったバイトは辞め、今ではネットで仕事を探し文章を書く仕事をいただき、週に数百円の収入を得ています。親から仕送りを送っていただいているので無理してそうする必要は無いのですが、通院でかかるお金や自由に使えるお金は自分で作りたいこと、なにより「自分は少しでも社会と関わっていける」と思っていたいことがあります。それでも実際に外に出て地域のお店で働くことへの恐怖があり、この恐怖がいつまで続くのかと思っています。

学校と日常生活、二つの生活空間の中で一番の悩みは「大丈夫?」と尋ねられ心配されてしまうことです。授業中にぼんやりすることや通院のため学校を休むこと、また食生活が偏っていることを誰かに知られると必ず心配してくれます。それが辛くも感じてしまうのです。正直放っておいてほしいと感じています。ですが相手も親切にしてくれている、とてもありがたい状況なのはわかっています。それを素直に受け取れない自分が嫌になってしまっている。それだとうつ病は一向に治っていかないでしょう。わかっているのに、できない。それが今一番もどかしく、いちばんの悩みになっています。

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