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身近で大切な人がうつ病に。

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私の祖母が、去年の4月にうつ病であると病院から診断を受けました。
突然のことでとても驚きました。うつ病という病気自体は知っていたのですが、その病気はどんな症状があるのか詳しく知りませんでした。それに、まさか自分の家族がうつ病なんかになるわけないと勝手に思い込んでいた部分があったため祖母のうつ病に気づいてあげることが出来ませんでした。

祖母自身もうつ病とされるまでは全くうつ病であると思いもしなかったと言っていました。もともと祖母は心配性であったり、何事もきっちりと行わないと気の済まない人でした。母もその祖母の性格をとても心配していました。そのためよく祖母に、「常に気を張っていると疲れてしまうよ。ときにはゆっくり休んでみたら。」と言うと、祖母は大抵聞く耳を持ちませんでした。明らかに疲れていそうな表情でいろんな用事を自分で計画してしまったり、いろいろな習い事にも手を出していました。ときに祖母は発狂するようなことがあり、私はそんな祖母のことがとても恐ろしかったです。

 

大好きだった祖母のうつ病

祖母の後ろ姿

小さい頃から優しい祖母しか見ていなかった私にとっては祖母の突然の発狂は涙が出るほど嫌なものでした。 その日その日で祖母は気分の良い日と悪い日がありました。そのため、祖母が気分の良い日には家族が変に気を遣うことをしなくて良いので気持ちが楽でした。逆に祖母の機嫌が悪い日には家族全員が張り詰めた空気になり吐いてしまいそうになるほどでした。季節の変わり目は特に祖母のうつ病が悪化した気がします。

寝室に入ったらこもったきり丸一日出てこない日があったり、遺書のようなものを書いては部屋中に貼り付けて私たちに主張したりするようなことが多々ありました。その度に私や母はその紙を破り捨てていました。祖母がうつ病であると診断を受けてからは、祖母の行動や言動がエスカレートしていきました。
祖母の部屋に行ってみると、部屋の電気を消した真っ暗な部屋の隅に祖母がうずくまっているということがありました。酷いときには、家にあるお酒を1人で浴びるように飲んでは、ベットの上で泣き叫びながら「死にたい」と叫ぶようになりました。近所の人たちに聞こえていないか気が気ではありませんでしたし、何より本当に祖母が死んでしまうのではないかととても心配でした。
祖母がお酒を大量に飲み始めた辺りからは希死念虜を感じさせる言動や行動をたくさんとるようになりました。

そんな祖母の行動を止めるのは大抵私の父なのですが、父は祖母のことをあまり好きではありませんでした。そのため、祖母が元気なときには祖母への当たりが強くなってしまったりすることもあったため、衝突することがよくありました。些細な意見の違いによって口喧嘩をよくしているところを何度か見たことがあります。そのことが積もりに積もってしまい余計にうつ病を悪化させてしまっていたのではないかと思います。ですが、お互いがとても頑固で意見を聞き入れてくれないために、喧嘩を止めるよう言っても全く聞いてはくれませんでした。祖母の顔つきが日に日に疲れていくような感じになり、祖母の機嫌のいい日が少なくなりました。

 

投薬治療の副作用と多くの弊害

うつ病の薬

その頃辺りからはなかなか夜眠れないという状態が続いていたため、身体的にも相当辛い思いをしたのだろうと思います。眠れないことが人間の最低限が出来ていないと思う祖母は薬を飲むようになりました。一日に服用出来る容量を守ってくれれば良いのですが、一度大量の睡眠薬を飲もうとしたことがありました。そのときには本当に祖母が死んでしまうのではないかと怖かったです。祖母が風邪薬などを飲むのを見ているとそのときのトラウマが蘇ってきます。

一緒に話をしていて、突然祖母の声のトーンが落ちたかと思うと暗い話をし出します。例えば、身体のだるさや痛み、私の父の悪口を話してきます。いくら祖母だからといって、自分の父のことを悪く言われてしまうのは良い気分ではありませんでした。ですが、そこで何か言ってしまえば祖母のうつ病が悪化してしまうと思い何も言えませんでした。
祖母と何か会話をするときには、何かと気を遣わなければならないことがとても大変でした。今では祖母のうつ病に困ることは少なくなりました。多少の睡眠障害のようなものや、急にネガティブ思考になってしまうなどの症状は見られますが、病院に通って薬物療法をしてもらったことで少しは良くなったのではないかと思います。

ですが、うつ病の完治は非常に難しく、ほぼ完治する確率は無いに等しいと言われています。私自身も祖母を見ていてそう感じます。薬物療法をしていれば、浮腫みや離脱症状などの多少の副作用だって出てきます。それによって苦しむのは祖母かもしれません。私はそれでも発狂したりする祖母を見るよりは良いと思っています。一緒にうつ病の苦しさを背負って助けたいと思っています。ですが諦めずに出来ることは家族としてしていきたいと思っています。

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