私の職場の先輩が鬱で休職してから退職になりました。彼はもともと内向的な性格のようで表面に気持ちを露わにしないところがありました。
他にも、表情や態度からして他人から意思が見透かされているのに、本人は相手に向かって言葉で説明しないところがありましたね。
周りからみたらバレバレなのに、本人だけは自分の気持ちを押し殺しているというような感じでした。
それで、職場でも内気で浮いた存在でしたが立ち回りはうまくて男性からは見下されていましたが、女性からは嫌われてはいませんでした。
でもある時、彼のおかしな状態を指摘してきた人がいたんです。彼が色濃い管理で仕事そしているということでした。
それで、事実関係が上司の耳にはいり、本人がとがめられることとなりました。
職場の先輩の鬱で退職をした後
その後彼はうつ病で病院に通う日々だと聞きます。確かに性格上鬱になりやすい印象でした。
本来優しいところがあったんですが、優しさ故に言えないことが多く、本人の内面に蓄積されていったんでしょうね。
でも、その内容は相手に話しても問題のない話題であったり反応であることが多く、誰が悪いというよりも彼自身が選んだというより言いようがないんですね。
元職場の同僚ということでお見舞いに自宅に向かったこともありますが、ご家族の方が厳しい方で、言い換えると少し陰険でトゲがあるんです。
厳格な家庭で色々と抑圧されて育ってきたのかもしれませんが、彼の人格を形成した家庭環境にまで口をはさむ必要性もないので関わってはいません。
結局、彼は辞職してしまいその後の鬱が改善されたのかは定かではありません。
私の考える鬱病患者
うつ病になる人は一見優しそうな人でもありますが、結局気持ちを抑圧してしまい自分の殻から出てこないようになることは卑怯な手段でもあるんです。
無神経な人や自分勝手な人も問題ですが、権利の中で意思表示を行う術を放棄したために鬱になっているとしか思えないのです。
実はそういう私も鬱の傾向があるタイプですが、自分自身で鬱の手前の状態が把握できるようにもなりました。
いま、こういう事情で気分が沈んでいるんだなと把握できるんです。鬱の手前であれば、回避することができると思います。
人間にはそもそも、自然治癒力とか、恒常性が備わっていますよね。今日は気分が重いとか、なんかおかしいということくらいは把握できると思います。
原因がわかれば、気分転換するとか自分で回避することができるはずです。
逆に元気すぎて、本音を隠している人も危ない傾向があります。本当は具合が悪い、落ち込んでいる、悲しい、というマイナスの感情を感じるのは生きている証拠ですよね。
裏も表も明るいひとは、悲しみ恨みも表に現すことができるひとに限られています。鬱を避けるには喜怒哀楽を我慢しないことが大切なことです。
憎まれっ子世にはばかるとはよく言われることで真面目をやめてみたり、自己中心的に生きることを選択することは鬱の回復にはプラスになると思います。
ということで、鬱のひとには同情することはありません。自分の経験からも鬱は過度な期待からくるものであると思うからです。
晴れて欲しいのにどんよりと曇っているとか、こうして欲しいのに現実は違うとかそんな期待と現実の狭間から起こるのだと思います。
鬱になるとどっぷり浸かってしまい、引きこもりになりますが、引きこもりに満足したらいいと思います。
私の友人の家族の鬱の話
私の友人、家族の鬱病患者には声をかけたりせずに放置しておきます。病院へつきそうこと、送り迎えはサポートしますが結局は自分のことをないがしろにしてきた自分の責任ですよね。
ただし、不眠症、アルコール中毒、薬などに頼るようになれば抜け出すために大変な苦労が伴うはずなので、初期であれば家族にはサポートします。
実際にはアル中まで行くと家族がサポートしても回復が難しいということもありました。弱いものは弱いので、周囲がサポートしても仕方がないのです。
配偶者がアル中にまで陥り離婚した人を知っていますが、家族が飲酒をやめろと止めても無駄に終わり、喧嘩ばかり、いつ自殺されるのか気が気で家族の精神衛生上までおかされてしまいます。子供がいるのに鬱になる大人はサポートが難しいですよね。子供がいるなら覚醒していると思います。
私は周囲のうつ病患者を見てきて、どうにかできるのは自分だけということを悟りました。
家族が鬱からアル中になれば、逃げた方が良いです。友人の場合もどうにかしようなんておもわず、せいぜいペットを飼うようにプレゼントするとか、動物と触れ合わせて生命の素晴らしさを体感させるとか癒しの方法を提供するくらいに留めておくしかありません。子供がいるのにアル中はいくら説得しても病院へ通おうとも、励ましても、当人の心の弱さから来ているものは、どうにもできません。離婚と再婚を繰り返すことがオチです。もう逃げるしかないと思います。
以上私の周囲の鬱患者をみたエピソードを紹介しました。