うつ病の知識

うつ病のセルフチェックでもっとも重要視したいのは睡眠に関する項目!

更新日:

うつ病は重度の場合をのぞき、基本的に自分で判断して病院へ行かなければいけません。そこで大切になるのがセルフチェックです。今回は自分がうつ病であるかどうかを判断するためのセルフチェックのなかでも睡眠の重要性についてまとめました。

 

 

うつ病のセルフチェックの主な項目とは?

まずはうつ病のセルフチェックでよく書かれている項目を見ていきましょう。

 

  • 最近、寝つきが悪い
  • イライラすることが多い
  • 身体がだるくて、疲れやすい気がする
  • 長時間、しっかりと寝ることができない
  • 1日の睡眠時間が異常に長い
  • 夕方や夜に比べ、朝の時間帯にやる気が起きない
  • 首や肩こりがひどい
  • 今まで興味があったことや好きだったことに関心が持てない
  • 食欲がない
  • いつもより食べる量が非常に多い
  • 短い期間で体重が減っている
  • 短い期間で体重が増えている
  • 息がつまることがある
  • 集中力や決断力が低下している気がする
  • 自分のことをネガティブに捉えることが増えた
  • 最近、死や自殺についてよく考えるようになった
  • 簡単な質問なのに、答えるのに時間がかかる
  • 漠然とした不安が常にある

 

精神的な問題のイメージが強いうつ病ですが、セルフチェックの項目を見てもらうとわかるように肩こりや睡眠に関することなど、身体症状についての質問も多いです。

 

 

セルフチェックで注意したいのは精神症状よりも身体症状

当記事でも何度も言ってますが、"うつ病は精神症状だけでなく、身体症状も出る精神疾患"です。今までうつ病になったことがない人や世間のイメージは「うつ病 = 精神症状が中心の病気」と考えている人が多く、身体症状が出ることを意外に思う人も少なくありません。

このうつ病の身体症状に関してはセルフチェックの場合でも多いに役に立ちます。なぜなら精神症状というのは自己判断が難しく、どんなに精神症状が悪くても「こういうときもあるだろう」というように自分で勝手に解決しがちなのです。

実際、私もどれだけ精神症状が悪くても、「自分が情けないだけだ」「自分が弱いだけだ」などと理由を決めつけ、まったく病院へ行こうとしませんでした。

病院に行くきっかけになったのは、やはり身体症状でした。(私の場合、激しい動悸と異常なまでの発汗が決め手でした)

原因不明の身体症状が続く場合は、風邪や発熱の疑いだけでなく、「もしかしたらうつ病かもしれない」という疑いを持つことで、うつ病を早期発見し、早めの治療をすることができるのです。

 

 

もっとも注意したい身体症状のひとつが睡眠障害

うつ病のセルフチェックでも挙げられる睡眠に関する問題ですが、実際うつ病になってしまった人は睡眠障害に悩まされることが多いです。

うつ病というのは患者によって様々な身体症状が出るのですが、そのなかでも睡眠障害は多くのうつ病患者に見られる身体症状のひとつなのです。

そもそも私たちにとって良質な睡眠をとれるかどうかは自分の体調を整えるうえで非常に重要な鍵を握っています。

「睡眠が乱れている = 身体に何か異変が起こっているかもしれない」という判断を早めにすることで、病気や身体の状態が悪くなる前に対応することができるのです。

では、うつ病の場合の睡眠障害はどのようなことが発生するのでしょうか? うつ病患者に起こりやすい睡眠障害をしっかりと把握することで、セルフチェックすることが可能です。

 

 

うつ病のセルフチェックで覚えておきたい4つの睡眠障害

睡眠障害と聞くと、ぐっすり眠ることができないというイメージを持っている人が多いかもしれませんが、それだけではありません。睡眠障害の種類は大きく分けて4種類あり、総じて不眠症と呼びます。

では、それぞれの睡眠障害を見ていきましょう。

 

<入眠障害(寝つきが悪い)>

入眠障害とは本人は眠ろうと思っているにもかかわらず、眠ることができない状態のことを指します。いわゆる寝つきが悪いという状態です。

ただし、入眠障害と呼べるほどの度合いになるためにはいくつか条件があります。例えば、

 

「一昨日と昨日、寝つきが悪かったけど、もしかして入眠障害かな?」

 

このように2〜3日ぐらい寝つきが悪かったからといって、入眠障害と呼べるかというとそんなことはありません。

入眠障害と呼べるほどの状態とは寝つきが悪い状態が一定期間、続いている状態を指します。

また寝つきが悪いといっても眠ろうとしてからどの程度、時間が経過しているのもかも目安になります。一般的に入眠障害と呼べる状態は、眠ろうとしてから1〜2時間以上、眠れないのが判断基準のひとつと言われています。

 

  • 布団やベッドに入ってから1時間以上、眠れずに起きている
  • 上記のような寝つきの悪い状態が一定期間、続いている
  • 寝つきの悪さが本人の生活に支障を及ぼすほど、ひどい

 

このような状態を満たしている場合、入眠障害の可能性が高く、不眠症として治療しなければいけないほどの状態です。

 

<中途覚醒(夜中に何度も目が覚めてしまう)>

眠ることはできても、夜中に何度も目が覚めてしまうことを中途覚醒と呼びます。中途覚醒も入眠障害と同じように、いくつかの条件あります。夜中に何度も目が冷めている人は下記のような状態になっていないか、チェックしましょう。

 

  • 夜中に目が覚める(1回ではなく、何度も目が覚めてしまう)
  • 一度目が覚めると、なかなか眠ることができない(再入眠が難しい)
  • 上記のような状態が週に数回あり、しかも何ヶ月も続いている
  • 日常生活に支障をきたすほど困っている

 

 

<早朝覚醒(朝、早くに目が覚めてしまう)>

自分が朝、目覚めようと思っている時間よりも早い時間に目が覚めてしまい、眠ろうと思っているにもかかわらず眠れないことを早朝覚醒と呼びます。

早朝覚醒にもいくつか条件があり、例えば「起きようと思っていた時間よりも30分早く起きてしまった!」このような場合は早朝覚醒とは呼べません。

 

  • 起きようと思っていた時間よりも数時間以上(約2時間以上)早い時間に目が覚めてしまう
  • 目が覚めたあと、眠ろうとしても眠ることができない
  • 上記のような状態が数ヶ月以上続いている
  • 日常生活に支障をきたすほど困っている

 

 

入眠障害や中途覚醒と同様に、上記のような状態が続く場合は不眠症として治療しなければいけない可能性があるレベルです。

 

<熟眠障害(眠りが浅い)>

熟眠障害とは睡眠時間をちゃんと確保し、しっかり眠っているにもかかわらず、朝起きたときに熟眠したという満足感が得られない状態のことを指します。

 

  • しっかり眠っているはずなのに疲れがとれた気がしない
  • しっかり眠ったという満足感がない状態が週に数回あり、しかもそれが1ヶ月以上続いている
  • 日中、活動しているときに強い眠気を感じることがあり、自身の生活に支障をきたすほどである

 

 

上記のような状態が続いている人は注意が必要でしょう。

このように睡眠障害には様々な種類があります。そして、もう一度思い出して欲しいのが、うつ病患者の多くの人がこのような睡眠障害に悩まされているということです。

ここまで挙げたような睡眠障害の疑いがある人は不眠症の可能性だけでなく、もしかしたらうつ病かもしれないという意識を持つことが大切です。

 

 

睡眠の質の良し悪しで心と身体の乱れをチェックしよう

うつ病の早期発見につながるセルフチェックの項目のなかでも、睡眠に関する項目は非常に重要です。そもそも良質な睡眠は私たちの健康を維持することにおいて切っても切れない関係。睡眠のバランスが崩れ始めたら、うつ病に限らず、自分の体調が崩れていないか細かくチェックしましょう。そして、もしも体調が治らないようであれば、早い段階で医師に相談するのがいいでしょう。

-うつ病の知識

Copyright© うつ病克服クラブ , 2019 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.