うつ病克服体験記

14歳から付き合ううつ病と

更新日:

私が最初にうつ病の兆候が見られたのは14歳の時でした。
元々はスポーツなどを積極的に行う子供でしたが、先輩からの暴力や同級生からのイジメ、学校の荒れ具合などで精神的に追い込まれてしまい全く行けなくなる程になってしまいました。

勿論スポーツで上に行く事も断念し自宅に引き篭もる日々が数ヶ月続いていた時に心理カウンセラーの方と話す機会が有り、その時に「うつ傾向が有るから心療内科へ行った方が良いと思う」とアドバイスを貰ったのがキッカケで受診する事にしました。
当時は学校へ行かなくなったことによって外出する事も恐怖だったり、人に見られているのが気になっては呼吸が荒れてしまったりしたので通院出来るか不安だったのですが、怖いイメージと違って病院内は落ち着いた雰囲気で迎えてくれました。

うつ病になり初めての病院

corgaasbeek / Pixabay

初診時に今の気分などを書くアンケートみたいなものが有って、その診断結果でカウンセリングを行うと言った感じでした。
「辛い事は吐き出しても良いんですよ。溜め込まない事が大切です」と話してくださり、私が一方的に話す感じでしたがしっかりと聞いて貰えました。
最後に投薬治療はどうするか?との事だったのですが、当時まだ中学生だった私は薬を服用したら依存症になってしまう恐怖感が有ったので何とかカウンセリング等だけで何とかならないか?とお願いしたので、卒業までに学校へは復帰出来ませんでしたが週1〜2のペースでカウンセリングを行い治療を行いました。
会う度に「何処に行った?」や「楽しかった事」など雑談しながら気持ちのコントロール方法を教えて貰い、気分が落ち込んでしまった時の対処法などを活用出来たかなど、日に日に心理的にも改善傾向が見られました。

1年程すると恐怖心や呼吸の荒れも改善され、人目を気にせず自由に外出を行ったりスポーツや勉強などにも意欲が出てきたので、通信制高校を受験し合格。
進学と同時に長きに渡る1回目のうつ病治療が終わりました。
ただここで安心しきって気を緩めたのが大きな痛手だったかな、と思います。

2回目のうつ病。再発と治療

高校の方も単位もしっかりと取っては空いた時間で仕事をきっちりとこなし、彼女も出来たりリーダーに抜擢されるなど充実した毎日でした。
忙しい中でも目標持って業務を行なっていたのですが、リーダーになってからは責任も負担も大きくなって行きました。
ちょっとしたミスで上司に怒られたり彼女と喧嘩したりと心理的にも参ってしまった日々が続きました。
それが積み重なったある日に上司のミスを一方的に押し付けられた事と彼女と別れた事が重なってしまい、うつ病を再発してしまいました。

2回目だったので傾向は有るのは薄々感じていたものの、今回は「生きるのに疲れた、死んで消え去りたい」と自殺願望が芽生えてしまいました。
あまりにも堕落してしまった私の姿を見た家族が以前お世話になった心療内科へ連れて行き、またカウンセリングを行う事になりました。
先生からの回答も答える事が難しく、「今回は投薬治療にしましょう。このままだと危ない」と家族に説明し、2回目の治療が始まりました。

この頃になるとうつ病以外に診断されたのは睡眠障害、不安障害、パニック障害、強迫障害など複数の精神的な症状も出ていた様で、薬も多かったを覚えています。
パキシルやレンドルミン、ラミクタール、レキソタンなど分量を守って朝昼晩飲む様にと説明を受けました。
以前はカウンセリングだけだったので薬代は掛かっていなかったのですが、この時に初めて薬を貰ったので会計時には金額の高さに驚いてしまいました。
このままだと金銭的に厳しいと感じたので相談した所、最寄りの区役所へ申請すれば金額が安くなって安心して治療を受けられると説明を受けたので、家族が代理で申し込みへ。
今まで5000円近くだったのが2000円以下までに負担額が減ったのは嬉しかったですね。

投薬治療を始めて1ヶ月は全く効果が出ませんでした。
と言うものの、即効性が有ると思っていたので先生から完全に効果が効き始めるのは1ヶ月半は観ないと、と言われた時はショックが大きくて気分も沈みがちでした。
2ヶ月目に突入する頃に気分がリラックスする感じだったり意欲が増して来たのを感じる様になりました。
今まで寝付けなかった分、1日中寝てしまったりする事も多かったですが疲れが取れた事を実感したり外出したりと今まで出来なかった事が少しずつ出来る様になりました。
同時に食欲も増してしまい、1年間で20kgも太ってしまいました。
気分の波もまだまだ安定しなかったので週1でカウンセリングを受けながらも投薬治療を続けました。

うつ病の改善の兆し

andreas160578 / Pixabay

1年ぐらい経った頃にやっと客観的に観れる精神状態まで戻って来れた時に見た目をきにする様になりました。
それまで太っている自身を見ても全く気にしなかったのに、ここで大きな変化が見られました。
そこから運動を再開し始めて1年程掛けてダイエットを行い-20Kg落とす頃にはかなりうつ病も改善されました。
先生曰く外に出て日光を浴びたり身体を動かした事によって大きく回復したとの事でした。

2年半に及ぶ投薬治療を終えて、仕事復帰も出来ました。
少しずつ薬の量を減らしましたが、最後辺りは薬を飲まなくても大丈夫だったので先生にも驚かれました。
たまに傾向は見られますが対処法を行なって今までの事を踏まえて向き合って行きたいと思います。

-うつ病克服体験記

Copyright© うつ病克服クラブ , 2024 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.