僕は鬱病から始まって最終的に統合失調症と認定された、精神疾患を持つ者である。
よく世間に鬱病に対して偏見があるかもしれないが、鬱病でも重度と軽度のものもあり、精神病は一見しただけでは、悪いのは悪くないのか、分からない難点があるが、鬱病を経験している者にとって必要なものは、適切な医療機関と、リハビリテーションだと思っている。
精神科や心療内科のクリニックはいっぱいあるし、大きな大学病院もある。
また精神病に特化した松沢病院などもある。医師や医療機関が優秀だと鬱病は寛解する可能性は十分にある。
ひと昔前までは、精神疾患になってしまった人は、社会復帰が絶望的だといったようなこともあったようだが、今は医学の進歩もあり、薬によって鬱っぽさを、薙ぎ払うことも可能になった。典型的に鬱病になった人は、自殺を考えたり、仕事ができなくなったり、世の中に対して絶望的になっていたりする。僕が適切な治療をしてもらえたなと思った病院は松沢病院であるが、そこに至るまで複数の医療機関を回った。
鬱治療のため医療機関で行ってからの話
でも、適切な助言や薬を処方されるまでには至らなかった。働くことも絶望的だなと思っていたが、福祉の制度を利用し、今はA型作業所に週に5回、4時間で、週20時間労働している。
一時期は寝たきりになり、家族関係も悪くなり、自分も自分で集中力がなくなったり、感情のコントロールができなかったりして、家族とは何度も衝突をした。鬱病の大きな特徴としては自分に絶望していることと、頭が正常に働かず、自分がすべきことをすることができないこと、悲観しすぎていることがある。でも、現代の医学では、抗うつ剤を適切に処方することによって、その鬱蒼とした側面に光を見出すことも可能になった。鬱
病の人はたいてい心に闇を抱えている。その闇に光をもたらすものが、適切な医療機関とリハビリテーションなのだ。鬱になると普通に人とのコミュニケーションがとれなくなる。
社会常識を振りかざして非難する人も出てくる。本人は頭の中が爆発しそうなのだが、薬の服用やリハビリをしていないと、それがいつか本当に爆発してしまうのである。現実に日本の社会は得に精神病患者に対して根強い偏見をもっているものの。2018年から、障がい者雇用に法律が施行されて、精神病患者で寛解している人にとっては吉報で、一般企業の障害枠で、採用される可能性が上がることになった。そもそもは普通には働いていた人たちが多い、それが、医療の結果、回復し、働けるようになったきているのである。
日本は少子高齢化社会である。老人の数が増え、若者が減っていき、労働人口が減るといった状況である。だからこそ、回復した精神病患者が、働きたいという希望を持ちを捨てず、労働人口に参加することができれば、これほどいいことはない。鬱病になったとたん、世界の見え方は変わる。引きこもりがちになり、世の中を否定したくなったりする。
そして最後には自分自身を否定するかのような行動に走り、死ぬこともある恐ろしい病気でもある。誰だって鬱病になんかなりたくない。
できれば、健常者のまま、社会人として成長していければ文句はないだろう。でも、それができない人がいて、医学的な見地からサポート必要な人が今は沢山いるのだ。鬱病を抱えながらも、働いている人も今は昔と比べたくさんいる。
鬱治療には適切な医師と生活リズムが大切
適切な医者と、自分の生活リズムが正しく行われることが重要で、また、無理のない就労を目指すべきであると思う。
最初からフルタイムで働くのは難しい。だけどバイト程度のものなら、なんとかなるという人であれば、バイトをやるべきだし、企業側もそういう障害者に対して、門戸を開いて欲しいものである。また、社会の保証制度として、福祉が病人に対して支援してくれる制度をもっと進めてほしいと思っている。
精神病の人は、健常者に比べると自殺しやすいし、トラブルもおこしやすいことは確かだが、寛解していれば、そういったリスクは減る。
医療機関で治療を受けて思うこと
医療機関も本気になって患者に対して適切な医療を施す責任もあるだろう。病院は病を治すことが目的なのだから、患者に対して、親切にすべだろうと思う。僕は実際精神病になって、極端に友人の数が減ってはしまったが、病気のことについて理解をしてくれる友人がいるのも確かだ。僕はそういう友人を大切にしたいと思っている。また、医者に対しては、積極的に自分の病状や生活に対してどうなっているのかを説明するように努力している。今僕は薬を10個以上飲んでいる。この処方に至るまで何度も何度も処方しなおしてもらった。今はかつて健常者だったころと比べても80%くらいの回復をしたと思っている。もちろん薬に副作用がないわけではない。僕は精神病の薬によって過食になり20キロ以上太ってしまった。これは内科の医者から痩せるように努力しろと言われていて、それに目指して今頑張っている最中だ。