うつ病克服体験記

この不調って何? 鬱なの?

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ここ最近、食欲がなくてものが食べられなくなっていました。
夏バテかな……そう思ったりもしたのですが、夏バテもあるのかもしれないけれど、それにしても体調がすぐれずとてもつらい日々が続いていました。
頭痛にはしょっちゅう悩まされ、胃の痛みと吐き気、そのせいなのか胃の裏側の背中にも痛みがありました。
胃の不調がひどくなると、気持ち悪さに夜も眠れず不眠症気味になってしまい、さらに体調が悪くなるという悪循環に悩まされていました。
夜みんなが寝静まってしーんとした中で、気持ち悪さや不眠と闘うのは、精神的にとてもつらいものでした。


辛くても誰にも相談ができない。この苦しみからどうやったら逃れられるのか。もうこのままずっとこの苦しみの中に居続けなくてはいけないのではないのか、そんな不安に押しつぶされそうになってしまっていました。
体調不良から、人の中にでること自体がエネルギーの必要なことで、精神的にも体力的にもきつい行為なのだと気づきました。
しかし、社会人である以上どうしても人前にでてしなければならないことはあります。
無理をおして子供会の役員を引き受け頑張って仕事をこなしていたのですが、とうとう限界がきたのか、人前に立つとどうしようもなく不安になり、動悸息切れでその場から逃げるように離れてしまうことがあるようになってしまいました。
夜中は中々寝付けない上に、何度も目が覚め、朝も早朝から目が覚めてしまい、それ以上は眠れないという日々が続きました。
その上、夜中息苦しさに目を覚ますと、眠っていただけなのに運動をした後のように息が切れ、体がしびれはじめるということも始まるようになってしまいました。

頭痛や不眠などの症状

枕をかかえる人
一体自分の体はどうなっているのだろう?
体が不調なときは心も弱くなってしまうのでしょう。その不安から益々体調が悪くなっていきました。
でも、やらなければならないことは待ってくれません。
歯を食いしばり頑張ってみましたが、とうとう体重は10kg近くおちてしまい何をするのも大変になってしまいました。
これは自力でどうにかできるという範囲を超えてしまっているのではないかと思い、専門医の門を叩きました。
「それはどうしてもしなければならないことですか?」
「他の方に相談して負荷を減らしてもらうことはできませんか?」
そう先生に言われて、ああ、この苦しみを人に話して助けてもらうことは、ダメなことではないんだと思えるようになりました。
それまでは、体調不良のことは隠して何とか自力で頑張っていました。
けれど、もう自力で頑張れるレベルは超えているのだから、そんな状態であることをみんなに打明け、助けてもらおうと思えるようになりました。
「実は今、体調が思わしくなく、思うように動けないので助けてはもらえませんか?」
というようなことを打ち明けた時、周囲のみんなからは優しい言葉がかえってきました。
「全然気づかなかった」
「大丈夫。無理なことがあれば、代わりにしてあげるよ」
そんな思いもしなかった優しい言葉がかえってきたのでした。
その言葉に全て甘えてしまうわけにはいきませんでしたが、気持ちは少し軽くなり、どうしてもできない時には、正直に話して周囲の人に助けてもらえばいいんだと思えるようになりました。
家のことも完璧にこなすのではなく、できる範囲で頑張るというスタンスに変えました。
しかしそれだけで、すべての不調がなくなるわけではありませんでしたが、あまり先のことまで考えてネガティブな考えにはまってしまう悪循環を意識的に避けるよう心掛けるようになりました。
薬の力にも、自力で解決できない時には頼るようになりました。
このまま薬に依存してしまうのではないかと不安になるときもありましたが、先を心配しているよりも、まず今現在の状態を立て直すことをまず第一にあせらず少しづつ頑張っていくことを目標にしました。
自分の中で何が一番つらいことなのだろう。そう考えてみました。
「胃の不調、不眠」これが一番自分にとって辛いことでした。

改善に向けての取り組み

ヨガをする女性
なので、どうしたらこの不調を改善できるだろう? そう考え、色々と調べるようになりました。
最初は体調が悪いので、あまり負荷のかかる動作を必要としないものからとりかかるようにしなければいけないと考え、漢方に頼ることにしました。
ちゃんとした専門のところで、症状を説明して処方していただいたものをきちんとのむことを目標としてがんばりました。
そうするうちに少しづつ完全にではありませんが、食欲がでるようになってきました。
食欲がでるようになると、調子がよいときは眠りも深くなることがわかりました。
調子が良くなれば、不眠もよくなることに気づき、どうしたら体調を維持できるようになるのかを考えられるようになってきました。
この症状は自律神経が乱れていると出るという症状だということに気づき、自律神経を鍛えるにはどうしたらよいのか調べたところ、自律神経を鍛えるには運動を継続的に続けることが良いという記事を見つけました。
しかし、体力のない自分が負荷の大きい運動をするのは、下手をすれば逆に体調をさらに悪くするリスクもあると思い、まずは緑の多い公園を散歩することから始めることにしました。
最初は公園をぶらぶらと、慣れてくると1周。そして、それに慣れてきたら、今度は散歩とストレッチ。
それにも慣れてきたら、ピラティスを5分。それに慣れれば10分。
それにも慣れてきたら、軽い有酸素運動を組み合わせたものを5分。それに慣れれば10分。
そうして段階的に負荷を増やした所、胃の不調がなくなり、不眠の症状も軽くなってきました。
まだ、今はこの段階です。
今後も体調が悪いからと横になるばかりではなく、がんばり過ぎない程度に体を動かし体調を整えることを続けるよう取り組んでいきたいと思っています。

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