数値で得られる安心感。光トポグラフィー検査の内容とメリットについて

多くの人がうつ病の診断基準は曖昧なのもので、医師の問診によるものでしか判断ができないと思っている人が多いかもしれません。

しかし近年、うつ病か否かを数値で見分けることができる検査方法が出てきました。それが〝光トポグラフィー検査〟です。

今回は光トポグラフィー検査の内容とメリットについてお話ししたいと思います。

いままでの検査結果に満足できなかった方や、本当に当たっているのだろうか?と不安に思っている方にお勧めな検査方法なので、是非ご確認ください。

 

 

 

光トポグラフィー検査とは?

光トポグラフィ―検査機器

 

従来、うつ病は問診によって診断されてきました。精神的な病気以外は血液検査や尿検査、血圧検査など、数値によって身体の異常を診断することがほとんどです。

これまで脳の病気であるうつ病は数値で表すことはできないと考えられてきました。当然MRIのような機器を使ってうつ病を可視化することも現段階では難しいでしょう。

しかし近年、うつ病の研究が進むにつれ、うつ病を数値で診断することができるようになりました。その数値を測る検査方法が〝光トポグラフィー検査〟です。

光トポグラフィー検査では光トポグラフィー装置と呼ばれる機械を使い、近赤外光を用いることで脳の血流を測定します。

「近赤外光って、なんだか危なそう。人体に影響はないの?」

ご安心ください。近赤外光は人体に照射されてもほとんど悪影響がない光です。検査や人体に悪影響がある光といえば、X線や紫外線を思い浮かべる人が多いと思いますが、近赤外光はこの2つの光よりも安全な光です。

あまり馴染みがないように感じる近赤外光ですが、実はテレビのリモコンや光ファイバーなどの光通信に用いられており、私たちの身近な存在でもあります。

また、光トポグラフィー検査では微弱な近赤外光で測定するため、人体への負担が少ない先進医療技術なのです。

 

光トポグラフィー検査の流れ

流れ

 

では、実際に光トポグラフィー検査はどのような流れで診断されていくのかを説明していきます。各医療機関によって細かい違いはあるものの、大まかな流れは下記のようになります。

  1. インターネットや電話で行こうと思っている医療機関に予約を入れる
  2. 来院後、問診を受けると同時に光トポグラフィー検査の説明を受ける。
  3.  光トポグラフィー装置を頭部に設置し、担当医師がいくつかの課題を被験者に出す。とくに難しい課題はなく、簡単な課題ばかりである。被験者は光トポグラフィー装置を頭部に設置したまま出された課題に答えていく。
  4. 担当医師は被験者が課題に答えているときの大脳の血液量がどのように増量しているか波形で確認していく。
  5. 光トポグラフィー検査結果の説明、そして最終的に医師による問診が行われる。

光トポグラフィー検査のみの時間は15〜20分ほどで終わる場合が多いですが、来院後の問診から検査結果までの一連の流れだと、最低でも1時間以上はかかります。各医療機関によって詳細は異なりますが、2〜3時間かかる場合もありますので光トポグラフィー検査を受けるときはまとまった時間を確保するようにしましょう。

また、検査結果のデータは光トポグラフィー検査を受けた当日に受けとれるのがほとんどです。

光トポグラフィー検査でわかる4つの身体状態

光トポグラフィー検査では血流量の波形により、主に4つの状態を判別することができます。

  1. 健常者
  2. うつ病
  3. 躁うつ病
  4. 統合失調症

上記の4つの状態には、それぞれ血流量の変化にパターンがあります。医師は光トポグラフィー検査の結果と問診によって被験者の状態を診断することになります。

ひとつ注意して欲しいのが光トポグラフィー検査はあくまで〝補助検査〟であるということです。これはどういうことかと言いますと、光トポグラフィー検査によって数値による診断結果を得ることはできますが、最終的には光トポグラフィー検査と担当医師による十分な問診によって被験者の病状は判断されることになります。

もしもあなたの担当医師が光トポグラフィー検査の数値による結果のみで病状を判断した場合は医療機関を変えたほうがいいかもしれません。

また、先にも述べたように光トポグラフィー検査のみの検査時間は短いですが、最初の問診から検査後の問診まではそれ相応の時間を要します。

「当院では光トポグラフィー検査から最終的な問診まで20分以内で終わります!」

少し誇張した表現にしましたが、あなたが通おうと思っている医療機関がこのような謳い文句を掲げている場合は注意したほうがいいかもしれません。

もう一度言いますが、一連の検査と診察には最低でも1時間以上はかかる場合がほとんどです。光トポグラフィー検査から診察までが極端に短い医療機関には注意しましょう。

光トポグラフィー検査を受けるメリットや効果とは?

世の中にはまだまだ医師の問診だけでうつ病を判断する医療機関がたくさん存在します。わざわざ光トポグラフィー検査を含めた診察を受けることにメリットはあるのでしょうか?

私たちが光トポグラフィー検査を受けるメリットは大きく分けて2つあります。

  • 被験者がうつ病の状態を数値で確認することができる
  • 光トポグラフィー検査と医師による問診で、より正確な診断結果を得ることができる

とくに数値による診断結果を被験者が確認できるのは大きなメリットです。以前、私がうつ病にかかったときは問診による診断だけでした。私の担当医師はとても信頼がおける人で、徐々に身体は回復していきましたが、回復していくのと同時にいろいろ疑惑を抱くようになります。

「もう薬を飲まなくてもいいのではないか?」
「通院も終わりでいいじゃないか」
「身体は元気なのに薬代と診断料を取られているだけなのでは?」

うつ病になっている状態というのは健常時に比べ、正常な判断が鈍るときがあります。また、あまり人と顔を合わせたくないという心理状態にも陥ることから、思い返すと人を疑いやすい状態になっていたような気がします。

一番の問題が「自分はもう元気になっているのではないか?」という疑惑です。私の場合は通院時の問診で担当医師に身体の状態を細かく話し、少しずつ薬の量を減らしていくことができました。私が服用していた睡眠薬と抗うつ剤は分け目が入っており、1錠を最大で4分の1錠まで小さくすることが可能でした。

1錠、4分の3錠、半分、4分の1錠というように、私の場合は服用する薬の量によって回復しているという実感を得られたことが大きな安心感に繋がったと思います。

私の場合は回復するスピードが早かったため、目に見えて結果を得ることができました。うつ病にも軽度・重度があります。回復するスピードには個人差がありますし、うつ病は長い時間をかけてゆっくりと治していく病気です。そのため薬の量が変わらなかったり、いつまでも続く通院を繰り返すことで、「もう自分は治ったのではないか」「このまま治療を続けても良くならないのではないか」という疑惑を抱いてしまうのです。

しかし、光トポグラフィー検査では被験者も数値によって自分の身体の状態を知ることができます。もちろん光トポグラフィー検査はあくまで補助検査なので、光トポグラフィー検査の結果のみですべてを判断することはできません。

しかし、人というのは不思議なもので、数値やグラフといった診断結果があるのとないのとでは安心感がまるで違います。うつ病のような曖昧で判断しづらい精神疾患を数値として確認できるというのは被験者にとって大きなメリットなのです。

光トポグラフィ―検査のまとめとポイント

  1. 光トポグラフィー検査のポイントをおさらいしましょう。
  2. 光トポグラフィー検査は数値によってうつ病を見分ける先端医療技術である
  3. 光トポグラフィー検査で使用される近赤外光はX線や紫外線よりも安全な光である
  4. 光トポグラフィー検査のみの時間は短いが、検査から最後の問診までの一連の流れには数時間を要する場合が多い
  5. 光トポグラフィー検査では健常・うつ病・躁うつ病・統合失調症の4つの状態を数値で見分けることができる
  6. 光トポグラフィー検査では被験者が検査結果を数値で見ることができる

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