うつ病の知識

女性に多い新しいうつ病!? 非定型うつ病と通常のうつ病の6つの違いについて

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昔はうつ病・双極性障害などの精神疾患は精神病という名前でひとくくりにされる場合が多かったですが、医学が進むにつれ、うつ病にも様々な種類と症状があることがわかってきました。そこで今回はうつ病の一種である”非定型うつ病”について解説していきます。

 

非定型うつ病は女性に多く見られるうつ病

非定型うつ病は”男性よりも女性に見られやすいうつ病”だと言われています。とくに20代〜30の女性に見られることが多く、なかには10代の女性でも非定型うつ病になってしまう人がいます。

一般的に認知度が低いことはもちろんのこと、まだ新しい病気のため、病院・クリニックの診断によっては自律神経失調性や通常のうつ病と診断されてしまうこともあります。

精神疾患は診断時における当人の口頭での説明も非常に重要です。ふつうの病気に比べ、違う病気に診断されてしまうことはどうしても起こってしまいます。また、最初は気分変調性障害だったが、途中からうつ病になってしまった、など時間の経過とともに別の精神疾患になることもあります。

さらに本人の性格や疲れているだけなど、精神疾患と認められない場合もあるので、治療方針や診断結果に納得がいかない人は、複数の病院で診断を受けるかうつ病に特化した病院・クリニックを探し、診断を受けるのがいいでしょう。

 

非定型うつ病と通常のうつ病の違いとは?

では、非定型うつ病と通常のうつ病とではどのように違うのでしょうか? それぞれの違いを見ていきましょう。

 

<楽しいことは楽しいと感じることができる>

通常のうつ病は「やる気がでない・常に落ち込んでいる・いろんなことに興味を持つことができない」などの抑うつ状態が続きます。実際、過去にうつ病になった私も1日のうちに楽しいと感じる瞬間はほとんどありませんでした。

対して非定型うつ病でもやる気がでない・気分の落ち込みなどの抑うつ状態は見られますが、自分が楽しいと思えることには明るく、前向きな気分になれます。

今まで楽しかったことを楽しいと感じられるかどうかがポイントのひとつで、通常のうつ病の場合、今まで楽しいと感じていた趣味や遊びも楽しいと感じることができなくなります。

しかし非定型うつ病の場合は”楽しいことや嬉しいことがあると抑うつ状態から一時的に回復”します。また、楽しいと思える未来の出来事を明るく考えることができます。例えば友達と温泉旅行を計画する場合は、「温泉旅行に行きたい!」「友達と一緒ならすごく楽しそう!」などと考えることができます。うつ病の場合ですと、常に抑うつ状態が続くため、温泉旅行などを計画しても行きたいと思わないですし、楽しそうと感じることもありません。

嫌なことに対しては抑うつ状態になってしまうが、楽しいことがあると気分が明るくなるようなことを気分反応性と呼びます。

 

<朝から昼までは楽で夕方以降が不安定>

通常のうつ病の場合は朝起きてから午前中がもっともつらく、夕方以降から気分が徐々に楽になっていきます。しかし、気分が楽になるからといって、抑うつ状態が完全に回復するかというとそういうことはありません。あくまで「午前中に比べたら夕方以降は気分が楽だな」という感覚です。

対して非定型うつ病は通常のうつ病とは逆のパターンであることが多く、午前中からお昼にかけては比較的、気分が落ち着いていますが、”夕方以降は気分が不安定”になっていき、不安やイライラすることが多くなります。

 

<10時間以上寝ているのに昼間眠い>

通常のうつ病は寝つきが悪かったり、長時間の睡眠が摂れないなど、不眠になる場合が多いですが、非定型うつ病の場合は過眠になることが多いです。

過眠とは単に長時間眠っているという意味合いではなく、夜に長時間眠っているにもかかわらず昼間や仕事中に眠くなることを指します。具体的には”10時間以上、寝ているのに昼間も眠気が襲ってくる”場合は過眠の可能性が高いです。

 

<過食傾向が見られる>

通常のうつ病の場合は食欲が低下することが多く、同時に体重も減っていきます。

対して非定型うつ病は食べる量が増える・間食が増えるなど、過食する傾向がよく見られます。そのため体重が増加し、ひどい場合は食べ過ぎて自己嘔吐してしまうこともあるほどです。

<うつ病よりも強い倦怠感>

通常のうつ病でも疲労感や倦怠感は常に感じますが、非定型うつ病の場合は”通常のうつ病よりも強い倦怠感・疲労感が出る”ことが多いです。先にも述べたように、非定型うつ病は夕方以降が不安定になるため、倦怠感・疲労感に関しても夕方以降に強く感じる場合が多いです。

<対人関係が拒絶的になる>

通常のうつ病は性格的に真面目な人がなりやすい傾向があり、対人関係においてもなるべく良好な関係を保ち続けようとします。
しかし、非定型うつ病は”相手の反応に敏感”で、些細なことやちょっとした注意を受けただけで「嫌われた!」と強く感じることがあります。また、暴言を吐いたりなど、攻撃的な姿勢をとることも少なくありません。

 

非定型うつ病はわかりにくいからこそ怖い病気

気分の落ち込みも夕方以降であったり、楽しいことは楽しいと感じることができるなど、非定型うつ病は通常のうつ病に比べると、そこまで重い症状ではないのではないかと思われることがあります。人によっては非定型うつ病の過食や過眠、対人関係についても「ストレスが溜まっていたらよくあること」などという理由で片付ける人もいます。

しかし、否定形うつ病は決して軽視できるような精神疾患ではありません。そのまま治療をせずにいると、日常生活や仕事で様々な支障をきたすことになります。

最初に話したように、病院へ行っても疲れているだけと診断されることもありますので、診断結果を鵜呑みにするのではなく、自分の精神状態・体調は本当に大丈夫なのかどうかをセルフチェックすることが大切です。

精神疾患は重度になればなるほど治療が困難になっていきます。症状が軽いときこそ、しっかりとした診断を受け、治療をしていきましょう。

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