うつ病の知識

大切なのはあなたの身体。育児がうつを引き起こす3つの理由と対策

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待機児童問題に教育費、共働きなど海外の人から見ても日本は育児がやりづらい国と言われています。そんななか育児をするママのうつ病が問題になっています。今回は育児がうつを引き起こす3つの理由と育児が原因でうつになってしまったときの3つ対策について話していきます。

 

育児がうつを引き起こしやすい3つの理由

<まとまった睡眠時間を確保することができない>

育児しているときのママは"まとまった睡眠時間を確保するのが非常に難しい"です。睡眠時間の確保と良質な睡眠は健康状態を維持する上でとても重要なことです。

育児をしているときのママは常に気が張っています。眠っているときも、いつ子どもに何か問題があっても大丈夫なように意識していることが多いでしょう。

仮に6時間の睡眠時間を確保していたとしても、通常の6時間睡眠と育児をしているときの6時間睡眠は質がまったく異なります。

質が悪い睡眠、そしてまとまった睡眠時間を確保できない影響で疲労とストレスがたまり、うつを引き起こしやすい状態になってしまうのです。

 

<母親失格というレッテルを貼ってしまう>

育児が自分の思い通りにうまくいく人はほとんどいません。多くのママが悩み、葛藤しながら育児をしています。これは当たり前のことなのですが、うつを引き起こしやすい人は完璧主義者が多く、

 

「どうして私の子育てはうまくいかないのだろうか?」

「今日もまた失敗してしまった。明日から二度と同じ失敗をしないようしよう」

「何もかもうまくいかない。こんな私は母親失格なんだ……」

 

このように自分に厳しく、うまく育児ができない自分に対して”母親失格というレッテル”を貼ってしまいます。

このように自分を責めることで精神的ストレスがたまり、うつを引き起こす原因のひとつになってしまいます。

 

<育児の苦労を誰にも認めてもらえないという苦しさ>

育児をしているときは母と子、二人だけの時間がずっと続きます。

例えば仕事であれば、何かひとつのプロジェクトを頑張ってやり遂げたとき、多くの仲間があなたの苦労を称えてくれるかもしれません。

しかし、育児は今までに経験したことがないような苦労が続くにもかかわらず、その苦労を称えてくれる人は少ないです。ママ友や旦那さん、両親があなたの苦労を定期的に称えてくれればまだいいでしょうが、あなたが思い描くような理想の言葉をかけてくれることはなかなか難しいでしょう。

このような"他者から自分の苦労を認められないという状況が苦しく"、うつを引き起こしてしまう、ひとつの原因になることがあります。

 

 

うつになっても育児からは逃げることはできない

うつ病の原因には様々な理由がありますが、そのうちのひとつが生活環境によるストレスです。そして、うつ病から回復するためには、その原因となった生活環境から逃げることが大切だと言われています。

例えば、職場に苦手な上司がいて、その人から受けるストレスが原因でうつ病になってしまった場合、仕事を変えるか、もしくは部署を移動させてもらうなどの処置をとることで、うつ病が快方へ向かうことがあります。

しかし、育児が原因でうつになった場合はどうでしょうか? 当然、育児から逃げるわけにはいきません。

育児が原因でうつになってしまった場合、"原因が育児だとわかっていても簡単にそこから逃げることができない"のが難しいところなのです。

 

 

育児が原因でうつになってしまったときに試してほしい3つの対策

<部屋の掃除は完璧を求めず、ほどほどにする>

「よし! やっと眠ってくれたし、このうちに部屋の掃除を……」

育児をしているママにとって、子どもが寝ているときは家事をする最大のチャンス。ついついこのチャンスを逃すまいと部屋の掃除をする人もいるでしょう。

とくに夫婦だけの部屋の状態と子どもが生まれてからの部屋の状態は、部屋の汚れかたに大きな差があります。当然、子どもがいるほうが部屋は汚れやすく、気をぬくとすぐに家のなかが汚れてしまいます。

気合いを入れてお部屋掃除も完璧にやろうと張り切るママもいると思いますが、お部屋の掃除はほどほどにしておきましょう。

例えば、ブラインドの上のほこりを落としたり、キッチンのシンクを綺麗に磨いたり、電球周りのほこりを落としたりといった細かい部分の掃除は時間に余裕があるときだけにしましょう。

「最低でも床だけ掃除機をかけることができればいいか」ぐらいの気持ちで望むことが大切です。

"育児とうつ病が重なったときはどのタイミングで息抜きをできるかが非常に重要"です。汚れていても日常生活で困らないような場所に関しては無視することも大切です。

 

<最低でも一週間に1日は自分の時間を確保すること>

育児とうつが重なった場合、周りの人たちの協力は欠かすことができません。もしも両親が近くに住んでいる場合は、定期的に子どもを預けるようにしたほうがいいですし、両親が近くにいない場合は旦那さんの協力が必須です。

夫婦で相談をし、1週間のうちに最低でも1日は旦那さんに子どもを見てもらうようにしたほうがいいでしょう。

なぜなら育児とうつが重なった場合のストレスのひとつに「自分の生活は子ども中心の生活」という考えがあるからです。

人には変化がある生活が必要です。どんなに忙しいサラリーマンでもたまには飲みに出かけたり、趣味の釣りをしたり、ゴルフに行ったりなど、普段の日常とはガラッと違う生活を送っているものです。

しかし、"育児とうつが重なっているママは自分の時間を取れていない"場合が多いのです。

 

「子どもを育てるのだから子ども中心の生活になるのは当たり前。自分の時間を確保するなんて甘えだ」

 

このように考えている人もいますが、はたして本当にそうでしょうか?

あなたが育児のストレスとうつで頭を抱えている姿と、うまく自分の時間を確保し、ストレス発散をして元気に生き生きしている姿、子どもからすると、どちらのママのほうがいいでしょうか?

子どもが生まれたから子ども第一優先の生活にしなければいけないというのは立派な考えかもしれませんが、あなたの身体も大切なのを忘れてはいけません。

うつになりやすい人の傾向として、他者を優先しがちな人が挙げられます。子どものことを優先するばかりに自分の身体のケアをまったくしないのは、あなたにとっても子どもにとっても良い結果を生まないでしょう。

 

<うつの症状が重い場合は一時的に育児を諦めることも考える>

どうしてもうつの症状がきつい場合は、一旦、子育てから離れることができないか考えましょう。

両親に預けるか、ベビーシッターに任せるか、とにかく子育てから離れる方法を探すのです。

 

「子育てを諦めるなんて、そんなことありえない!」

「ツラい思いをしているのはみんな同じ。あなただけそんな行動とってもいいんですか?」

「子育てを一時的に放棄するなんて……情けない母親だ」

 

いろいろな声があなたの頭のなかをよぎるかもしれません。

しかし、うつ病ってそんなに甘いものじゃないんですよ。情けないとかツラいとか、そういうレベルの話ではないのです。うつが進行すると、自分ではどうしようもないぐらい精神的な苦痛、そして数々の身体症状と薬の副作用と戦わなければいけません。

世の中には経験しないと絶対にわからないことがあると思いますが、うつがまさにそれです。おそらくうつを経験したことがある人なら、あなたが一時的に両親に子育てを任せることやベビーシッターを雇うことなどは当然の行動だと言ってくれるでしょう。むしろ、そうしたほうが良いと言ってくれるはずです。

子どものことはもちろん大切ですが、あなたの身体も大切だということを今一度、思い返してください。

 

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