うつ病の知識

危険サインは必ず出ている!うつ病の初期段階で現れる精神症状と身体症状の特徴とは?

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うつ病には軽度と重度があり、なるべく早いうちに治療を開始するのが良いとされています。しかし、初期段階でうつ病だと判断できる人は非常に少なく、うつ病が進行してから病院へ訪れる人がほとんどです。そこで今回はうつ病の初期段階ではどのような症状が起こりやすいのかをまとめました。

 

うつ病は初期段階で気づくのが非常に難しい症状

「うつ病で苦しんでいる人たちの話を聞く限り、初期段階でも気づくことができるんじゃないですか?」

もしかすると今まで一度もうつ病になったことがない人は、自分がうつ病になった場合、初期段階でも気づくことができると思っているかもしれません。

しかし、私自身の経験から言わせてもらうと、高い確率で気づくのは難しいと思います。

もちろんこの高い確率というのはうつ病に関する知識が何もない状態の人の場合です。過去にうつ病になった私はどのような状態になってくると危ないのか今ではよくわかるため、自分の精神状態や体調管理に注意し、再発しないよう日々の生活を送ることができています。

また原因不明の体調不良が出たとしても、精神科で診断をしてもらう人は少なく、みんな疲れや軽い風邪だと勝手に判断することが多いです。当然、内科で受診しても適切な処置を受けることは難しいでしょう。なかには「一度、精神科も受けたほうがいい」と助言してくれる医師もいるかもしれませんが、稀なケースだと思われます。
うつ病は”自分でうつ病かもしれないという疑いを持ち、病院で診てもらう”のがとても大切な病気なのです。

 

精神症状よりも身体症状のほうが判断しやすい

そもそも私たちは病気に関しての知識が乏しいことがほとんどです。例えば風邪や捻挫など、自分や周りの友人がよく起こすような病気やケガであれば、ある程度の知識は持っていますが、精神疾患に関する知識を持っている人はどう考えても少ないですよね。

ここでは今一度、うつ病というものがどのような症状が現れる精神疾患なのか、おさらいしたいと思います。

 

<うつ病の精神症状>

  • 無気力になる(とくに午前中)
  • 気分の落ち込みや憂鬱
  • 意欲、関心の低下
  • 楽しいと感じることが少なくなる
  • 自分は死んだほうがいいなど自分自身をマイナス評価する

<うつ病の身体症状>

  • 眠りが浅く、朝は早く目が覚める
  • 食欲がない
  • たまに動悸が激しくなる
  • 身体がだるい
  • めまいがする
  • 発汗作用が強くなる(汗をかきやすい)
  • 頭痛や肩こり
  • 性欲減退

実はうつ病というのは精神症状が注目されがちですが、こんなにも多くの身体症状が発症します。

精神症状に関してはどうしても「こういうときもあるだろう」「気の持ちようだ」「最近、仕事が忙しくて疲れているだけだ」というように自分だけで解決しがちです。

しかし、身体症状に関しては自分の体調の変化を判断しやすく、上記のような症状が長期(2〜3週間以上)に渡って続く場合は一度、内科だけでなく、精神科で診てもらうということも視野に入れておくべきでしょう。

 

うっかりミスや物覚えが途端に悪くなる

うつ病には個人個人によって様々なパターンがあり、精神症状だけが強く出る人もいれば、身体症状だけが強く出る人もいます。もちろん両方の症状が出る人もいます。

先に話したように身体症状が強く出る人であれば判断しやすいのですが、精神症状が出やすい人に関しては自己解決で済ませることが多いため、うつ病が進行してからしか自分がうつ病だということに気づけない場合が多いです。そのため精神症状に関してはさらに詳しい部分を知っておく必要があります。

おそらく最初に話したうつ病の精神症状(気分の落ち込みや意欲の低下、自分をマイナス評価してしまう)に関しては、なんとなく知っているという人も多いのではないでしょうか? ここではあまり知られていないうつ病の精神症状についてお話しします。

あまり知られていないうつ病の精神症状、それは”うっかりミス””物覚えが悪くなる”ことです。

これは私自身も経験したことなのですが、びっくりするぐらいうっかりミスが増えます。仕事でのミスはもちろんのこと、今まででは考えられないようなミスが多くなります。

例えばですが、ものをよく落とすようになります。家のカギをしっかり掴んだつもりなのにポロっと落としたり、テーブルの上に置いてあるスマートフォンに手を伸ばしてつかもうとしたのにつかめなかったりと、「あれ? どうしたんだろ自分……」というようなことが多くなります。

さらに物覚えが途端に悪くなります。しかもそれは本当に単純なことで、例えば上司から「書類棚から〇〇の書類を取ってきてくれ」と数十秒前に頼まれたにもかかわらず、いざ書類棚の前に立つと、「あれ? 何の書類だったっけ?」というように忘れてしまうのです。

これは普段の日常生活でも起こります。いつも決まっている場所にメガネを置いているにも関わらず、メガネをどこに置いているのかわからなくなってしまったり、ティッシュやトイレットペーパーの保管場所を忘れてしまったりなど、”今まで当たり前のようにできていたことができなくなってしまう”のです。

このような状態が続いた場合、早めに病院で診てもらったほうがいいでしょう。

 

電話や口頭でうまく話すことができなくなってしまう

うっかりミスや物覚えの悪さの他にも、うつ病の初期段階で現れる身体の異常があります。それは”人とうまく話すことができなくなる”ことです。

感覚としては頭のなかで話そうと思っていることがまとまっているのに、いざ話そうとすると「あーっと、えーっと、それはですね……」というように話す内容がまったく出てこなくなります。

これは人と面と向かって話すときだけでなく、電話越しでも同じような現象が起こります。

私の場合はとくにひどく、すでに電話や口頭でうまく話せないというのを自覚していたので、話す内容をメモ用紙にまとめてから話すということを試しました。

電話の相手が「ご用件は何ですか?」と聞いてきたので、私はメモ用紙を見ながら答えようとしたのですが、答えることができないのです。目の前に文章を書いたメモ用紙があって、それを見ているにもかかわらず「えっとですね……」から先の言葉が喉から出てこないのです。

このように今までは頭で考えていたことがスラスラと話せていたのに、急に会話がしどろもどろになり始めた場合はうつ病の初期段階である可能性を疑ったほうがいいでしょう。

 

精神にしろ身体にしろ危険サインは必ず出ている

  • うつ病は初期段階で気づくのが難しい症状である
  • 精神症状よりも身体症状のほうが異常に気づきやすい
  • 精神症状と身体症状の現れ方には個人差がある
  • うっかりミスと物覚えの悪さが続いているときは要注意
  • 頭のなかで考えていることがすぐに言葉にできないときがある

最初にうつ病は自分では判断しづらい症状だと言いましたが、身体は何かしらのサインを発してくれます。うつ病を初期段階で気づくためには、常に”自分の身体を疑うこと”がとても大切です。「ちょっと疲れているだけだ」というよく考えそうな理由で済ませるのではなく、早い段階で病院へ行くことがうつ病の対処には何よりも良い判断のひとつなのです。

 

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